C/2002 C1 池谷-張 彗星
 静岡県の池谷薫(いけやかおる)さんが、2002年2月1日、明るい新彗星を発見しました。 中国の張大慶(チャンデキン)さんも独立に発見しましたので、今後「池谷-張 彗星」と呼ばれます。 池谷さんは、34年前に「イケヤセキ彗星」を発見した、ベテラン彗星捜索家として有名な方です。
発見時の明るさは9等級で、夕方の空に小型の望遠鏡でも認めることが出来ます。 今後徐々に明るくなり、3月下旬には4等級になる見込みで、肉眼彗星の期待も出てきました。 4月初旬まで夕方の空に楽しむことが出来ます。


池谷-張 彗星

C/2002 C1 池谷-張 彗星

今日もC2002C1を撮ったのですが、9日に比して急激に成長したようです。

撮影日時:2002年3月11日
撮影 :岩永唯男さま(鹿児島天体写真協会)


池谷-張 彗星

C/2002 C1 池谷-張 彗星

今日初めて双眼鏡で見たのですが、予想以上に明るかったので驚きました。

撮影日時:2002年3月9日19時00分〜19時07分
撮影方法:冷却CCDカメラに望遠レンズを装着してガイド撮影
     30秒露光を8枚撮影
     画像処理ソフト:ステライメージ3にてコンポジット
撮影場所:三重県阿山郡阿山町西湯舟
機材  :望遠レンズ: Nikkor180mmED(f2.8)
     冷却CCDカメラ:MUTOH CV−04(Eチップに交換したもの)
     赤動儀:タカハシ EM−200 Temma PC
撮影 :田名瀬良一さま(三重県阿山町)


池谷-張 彗星

池谷-張 彗星(Ikeya-Zhang C/2002C1)

撮影日時:2002年3月8日19時35分〜40分
645カメラ+300mmレンズ
フィルム:FUJI PRO800
撮影 : 松下 優(鹿児島市)

池谷-張 彗星

成長する 池谷-張 彗星(Ikeya-Zhang C/2002C1)

見るたびにどんどん成長しています。 尾も随分長くなり、順調に増光していますので、いよいよ今後が楽しみになって来ました。

撮影日時:2002年3月8日19時07分〜20時02分
15cmF8屈折+ Bitran BT-11C
1分×6コマコンポジット
撮影 : せんだい宇宙館 早水 勉


池谷-張 彗星

尾を引き出した 池谷-張 彗星(Ikeya-Zhang C/2002C1)

約2週間で随分と明るくなりました。軌道が改良された結果、3月末には4等級にまで明るくなりそうです。 この日でも、7倍50mmの双眼鏡で存在が分かりました。

撮影日時:2002年2月20日19時10分〜19時50分
50cmF12反射×0.5レデューサ+ Bitran BT-11C
1分×12コマコンポジット
撮影 : せんだい宇宙館 早水 勉


池谷-張 彗星

池谷-張 彗星(Ikeya-Zhang C/2002C1)

発見日から3日後の彗星です。夕空の低空に、まだ小さな姿ですが今後徐々に明るくなると見られています。

撮影日時:2002年2月4日19時02分〜19時18分
15cmF8屈折+ Bitran BT-11C
1分×6コマコンポジット
撮影 : せんだい宇宙館 早水 勉


池谷-張 彗星

池谷-張 彗星(Ikeya-Zhang C/2002C1)

大先輩である池谷さんに心から拍手。後輩を元気にする発見でした。 明るくなれ!池谷-張彗星!

撮影日時:2002年2月3日19時33分〜19時43分
機材:105o F5.1レンズ
フィルム:フジプロ800
* 画角は、35mm版にトリミング
撮影 : 百武裕司 さま(スターランドAIRA)



池谷-張 彗星

池谷-張 彗星(Ikeya-Zhang C/2002C1)

今年最初のビックニュースです。8等後半の明るさと低高度のため、 7×50双眼鏡では確認できませんでした。 発見日から2日後の彗星です。

撮影日時:2002年2月3日19時30分〜19時35分
機材:FS-60C + Reducer(F4.4) + MZ-3 + SUPERIA800
撮影 : 松下 優 さま(鹿児島市)