NGC3166,3169 と迷い込んできた小惑星
しし座にある小さな銀河、NGC3169,NGC3166 を撮影中に、偶然移動天体が迷い込んできました。
調査した結果、小惑星ゲルマニア(241 Germania)であることが分かりました。
美しい銀河の近くを通過する、にぎやかで珍しい光景が撮影されました。

NGC3169,3166 と小惑星

上野裕司さんのコメントより
いきなりで申し訳ないのですが一昨日2月13日ろくぶんぎ座の銀河 NGC3169を撮影したところ小惑星らしき天体が写野の隅を 移動していたのでその画像を送ります。
添付しました画像は25cmF4反射望遠鏡+冷却CCDカメラBJ41Lで 2月13日22時52分52秒から2月14日00時04分12秒まで撮影した8枚の画像を 合成したものです。

撮影場所:鹿児島県与論島
撮影者:上野裕司



NGC3166, NGC3169 拡大

NGC3166

上野裕司さんのコメントより
NGC3166、3169の画像について
写っている銀河は右からNGC3169、NGC3166、NGC3165です。 当初NGC3169の形が面白そうだったので撮影してみたのですが NGC3166の中心付近の形がよく見かけるSb型の銀河と異なっているようでしたので 中心付近を拡大して強調処理してみました(左上囲み)。
拡大した中心付近をよく見ると中心核から腕が2本出ているのが分かります。 通常銀河の腕は中心核から互いの180度反対側に出ていることが多いですが この画像を見る限り、上に出ている腕に対しもう一本は左側に ほぼ直角に出てさらに左に直角に曲がっているように見えます。 さらにその周りを半円形の明るい部分が取り囲んでいます。 どうしてこんな形になったのかとても興味深いですね。