らせん状 星雲(NGC7293)
みずがめ座にある、大型の惑星状星雲です。地球から観測できる惑星状星雲の中で最大の天体です。 惑星状星雲とは、太陽くらいの質量の恒星が、一生を終えた後にその残骸で出来たガスの塊りです。 見かけが丸い形で、惑星に似ていることからこのような分類名(惑星状星雲/ Planetary nebula)となっていますが、惑星とは直接の関係はありません。
この NGC7293星雲は、その見かけの形から、らせん状星雲の愛称があります。 大きく広がりすぎて、眼視での観察はたいへん困難な対象です。

NGC7293 らせん星雲(2)

上田聰さんのコメントより
比較的、写りの良い星雲ですが、少し焦点距離が短く、迫力不足でした。 対象ごとに焦点距離を変えて撮影すればいいのですが。 私は、ディスプレイでの鑑賞用やプラネタリウム番組の投影用、それにプリント用と最低3種のデータファイル を調整して保存しています。撮影時もたいへんですが、こちらの調整と保存もかなり労力を必要としています。 強力なPCとHDDが欲しい今日この頃です。

撮影日時:2015.8.18 01時02分〜01時39分
露出:6分×6枚 コンポジット
カメラ:EOS6D ISO:3200
望遠鏡:13cm 屈折
撮影地:鹿児島県霧島市牧園町 三体堂観測所
撮影者:上田 聰(鹿児島県天体写真協会)

NGC7293 らせん星雲

上田聰さんのコメントより
みずがめ座のらせん状星雲です。惑星状星雲の中で最も大きい星雲です。 視野角は13′四方ありますが,いかんせん南に低く淡いためになかなかくっきり映し出すことが難しい天体です。 私の観測所からは空港の明かりなどの影響を受けるので長時間の露光がしにくいです。 NGC7293は,実際の長さ1兆km超の円筒状で,その円筒の先端をまっすくに私たちのほうに向けているということです。 太陽型の恒星の最期の様子です。私たちの太陽も50億年もすればこうなるようです。

撮影日時:2014.9.28 21時34分〜22時24分
露出:3分×9枚 コンポジット
カメラ:IR改造EOS KissX3 ISO:3200
望遠鏡:GS200RC 0.8×レデューサー使用
撮影地:鹿児島県霧島市牧園町 三体堂観測所
撮影者:上田 聰(鹿児島県天体写真協会)