中国 雲南省玉龍雪山より
中国上海にお仕事で赴任中の、立野則男さんより星のお便りをお寄せいただきました。滞在中、雲南省玉龍雪山まで旅行された際のものです。 大きな自然に囲まれた美しい星空をご覧下さい。

玉龍雪山&北天の星々

玉龍雪山&北天の星々



玉龍雪山4500m付近

玉龍雪山4500m付近



玉龍雪山氷河

玉龍雪山氷河

立野則男さんのコメントより
中国に赴任して早いものでもうすぐ2年半になります。最近、慣れてきたのか、 中国内を旅行する「ゆとり」も持てるようになりました。今年、7月は北京へ。 そして今月中旬に雲南省の麗江(LI JIANG)に行ってきました。
 この麗江の場所は東経100度、北緯25度あたりに位置します。四川省とチベット 自治区方面であり納西(ナシ)族という少数民族が大多数を占める街でした。 この民族は地球上で唯一、象形文字を伝承することで有名です。また600年程前に 建てられた街並みがそのまま残り、世界遺産として登録されています。 上海は人、人、人と人だらけですが、さすがに飛行機乗り継ぎで5時間かけてやってきた 甲斐あって人が少なく自然に溢れたいいところでした。
 たった3日間の旅行でしたが圧巻はなんといっても標高5600mの「玉龍雪山」 です。万年雪と氷河の山です。バスで標高3400m(ほとんど富士山の頂上) まで行き、そこから世界一怖いロープウェイ?に乗って一気に4500mまで登りま す。そこの空の「青の抜けてる」ところと言ったら言葉では表現できません。 さらにそこから万年雪を踏みしめる場所まで階段が続いているのですが、到着後、1 5分は元気だった立野隊は酸欠によるめまいで登頂を断念。元気なおっさん の岸隊は4680mまでアタックし無事帰還してきました。体力を過信して酸素ボンベを購 入しなかったのが敗因でした。
 今回の旅行で標高の高いところに行くということと、新月と重なることでもしかし たらチャンスがあるのではと三脚と一眼レフだけは持参して行きました。雪山 に行く途中で何度か「穴場」もチェックしておいたので、帰りの車で運転手に「100元 (1300円くらい)払うから夜9時頃、この近くまでまた連れて行ってくれない?」 とカタコト中国語で依頼したらすんなりOKをもらいました。
 そして8時半にホテルに迎えにきてもらい出発。麗江の街を外れること20分。車の 中からでも沈みかける白鳥座付近の天の川はしっかり見えました。あまり遅くなると 運転手にも悪いので9時から10時までのたった1時間でしたが何枚か撮影すること ができました。同行した岸さん磯村さんは 「こんな星空見たこと無い」とたいそう感動しておられました。でも「デジカメじゃ撮 れないよ」と言っているにもかかわらず「星が2個写った!」と後ろではしゃいでい る姿のおかしいことといったらありませんでした。
 という訳でそこそこの出来あがりだった写真を添付します。
次回はシルクロード、敦煌あたりに出没するかもしれません。機会があれば是非中国 へ。私の兄も連れて行きたいと思います。興味のある方がいればメールください。 それではお元気で。再見。

P.S. 撮影のために後方から車のライトが向けられる度にガードしてくれた 岸さん磯村さんに感謝します。謝謝

撮影日: 2004年11月13日
撮影時間:21時30分〜 露出10分
カメラ: CONTAX F-3 レンズ PLANAR 50mm F1.7(絞り 開放)
撮影場所:中国 雲南省 麗江郊外(標高2000m付近)
撮影者: 立野則男(中国 上海)