北アメリカ星雲 (NGC7000)
はくちょう座の一等星デネブのすぐ近くにある大型の散光星雲です。 散光星雲とは、宇宙に漂う星間ガスが光って見えている天体です。 多くの散光星雲は、このように独特の赤い色をしていますが、これは、水素原子が励起して発する色です。 残念ながら人間の眼には感じにくい波長のため、よほど明るい散光星雲でないと直接見ることは困難です。
左側の星雲は北アメリカ大陸に、右側の一回り小さい星雲は鳥のペリカンに似ていることから「北アメリカ星雲」「ペリカン星雲」 の愛称があります。
この領域は、夏のあまのがわの中にあるために、微光星がとてもにぎやかです。

北アメリカ星雲


撮影日時:2005年5月4日 02時27分〜03時07分(JST)
機材:
 望遠レンズ・・・・・・・SIGMA APO 300mm F2.8 EX HSM
                (焦点距離300mm、絞り開放:F2.8)
 デジタルカメラ・・・Nikon D70(光映舎にて赤外カット改造)
 赤動儀・・・・・・・・・タカハシ EM−200 Temma2
撮影方法:
・望遠レンズ+D70(赤外カット改造品)にて、5分露光の画像を
 8枚撮影(ISO:800、ホワイトバランス:AUTO、
 ノイズ除去機能OFF、RAW画像にて記録)
・レンズに蓋をし、5分露光のダーク画像を2枚撮影
・赤道儀にてノータッチガイド撮影
 「画像処理ソフト」・RAP Ver1.0.4 (DARKノイズ減算処理)
・ステライメージ4
 (コンポジット、カラーバランス調整、周辺減光補正等)
撮影場所: 三重県伊賀市西湯舟
撮影者:田名瀬良一(神奈川県川崎市)