皆既日食は月が太陽を完全に覆い隠す現象です。全地球的には年1回程度の割合で起りますが、
見える地域が極端に狭いため、通常は予報される地域まで行かなければ見ることが出来ません。
今回の日食は、南アフリカからはじまり、南インド洋を経て南オーストラリアへ達する狭い帯の中で
見られました。
南オーストラリアにおける皆既時間はわずか30秒でしたが、その間、たいへん美しいコロナを見ることが出来ました。
南オーストラリアの小さな町セデューナで観測された川野伴睦さんから、すばらしい写真をお送りいただきました。
川野伴睦さんのコメントより
今回は地平線高度の低い空での日食だったので、風景を入れた日
食写真撮影には絶好のチャンスでした。
コロナの最適露出時間は過去のデータから判るのですが、雲や前景
(海面)も一緒に写し込み、なおかつ空が真っ青にならない露出時間
となると非常に難かしかったのですが、結果的に満足の行く写真が撮
れました。
画像処理は行っておりませんが、実際に見たイメージに近い写真が得
られたと思っています。
2002.12.04
レンズ:アポジンマー135mmF5.6(F8に絞る)
カメラ:自作4×5インチアストロカメラ
フィルム:E100S 露出1秒
撮影地:南オーストラリア州 CEDUNA
撮影者:川野伴睦(福岡県福岡市)
2002.12.04
カメラ:645カメラ
撮影地:南オーストラリア州 CEDUNA
撮影者:川野伴睦(福岡県福岡市)