宇都宮-ジョーンズ彗星

久しぶりの日本人の発見による新彗星です。熊本県の宇都宮章吾(うつのみやしょうご)さんにより2000年11月18日に発見され、 ニュージーランドのジョーンズ(Albert F. Jones)さんも25日に同彗星を独立に発見しました。
これ以前の日本人の発見による新彗星は、1997年の同氏(宇都宮氏)によるものまでさかのぼります。

宇都宮ジョーンズ彗星2

発見以降は観測条件の悪い状況が続いておりましたが、12月6日西の夕空超低空にて見事に撮影されました。

撮影日時:2000年12月06日18時28分
10.5cmF5.1屈折+ PENTAX67
フィルム:センチュリア800
百武裕司,佐伯和久 撮影


2000.12.7 の電子メールより

早水さま。 昨夜は、佐伯君が助手を務めてくれて助かりました。7コマ中すべてに写っていまし たが、コントラストが付いていたのは、最後のショットから2コマ目でした。大気差 のため僅かに追尾が流れています。機材は105oF5.1にPENNTA67ボディ、フィル ムはセンチュリア800です。地平高度3.7度では、こんなものでしょう。透明度の良さ に助けられたみたいです。 今朝未明の黄道光もきれいでした。乙女から双子まで久しぶりの広がりと明るさでし た。まだまだ寒気が本物ではなく快適な捜索でした。収穫はゼロでしたが。 今夜は雲が出そうです。早く寝ます。 スターランド・AIRA 百武 裕司 2000.12.22 の電子メールより

早水さま。 昨夕から未明にかけて、館の方にいて、冬至の(残念!翌日の)太陽日周撮影をセッ トして帰りました。仮眠をとって起きたらなんと雲・雲。快晴が続くと思っていたの が甘かったようです。しかし、露光は開始していますから17時すぎまではカメラに 頑張ってもらう予定。22日未明は結構流星が飛んでいました。1時間10分眺め て、こぐま群らしいのは1個。あとは散在16個ばかりです。ひょっとしたら群の1 個も散在か?今宵はどうでしょうか? 明日は休館(!)です。捜索期間に入りましたから、写真は放り出して真面目に星探 しをやります。 スターランド・AIRA 百武 裕司