一等星で、月に隠される可能性があるのは、アンタレスの他 レグルス(しし座),スピカ(おとめ座), アルデバラン(おうし座)の4星しかありません。前回国内で見ることの出来た一等星の星食は、1999年 2月23日のアルデバラン食でした。好条件で見ることの出来る次の一等星食は、2013年8月12日のスピカ食です。
<関連のサイト>
国立天文台/ 2005年3月31日 アンタレス食
アストロアーツ/ アンタレス食を見よう!
アンタレスは赤色巨星として有名で、視直径も 40ミリ秒角ほどあることが知られています。
これほど大きな視直径であると、星食も瞬間的には起きず潜入や出現に少なくとも0.08秒の時間がかかります。
影山さんのビデオでは、その様子が見事に捉えられました。
影山和久さんのコメントより
以前から自宅観測所でCCD撮像や流星電波観測等を行っております。
(熊本県民天文台会員です)
本日未明のアンタレス食の出現を観測しましたのでご報告申し上げます。
撮影日時:2005年3月31日
観測方法:望遠鏡 VISAC(D200mm F9)+LV25mmにデジカメコリメート
NIKON E−880のビデオ(NTSC)スルー出力を利用
記 録 流星観測用ソフト UFOcaptureProを利用してAVI形式で録画
時刻保持はPCで桜時計による自動修正を±5ミリ秒で3分毎実施
解 析 タイムレコードとフレームカウントをAplayで確認し静止画サンプリング
P C DELL Pen4(2.8GHz) M512MB BUFFALOPC-MV3S/PCI
記録は VGAサイズ 30fsp
観測地: 北緯32度48分35秒,東経130度45分32秒,海抜45m 世界測地系
熊本市保田窪4−13−1 自宅観測所内
撮影者: 影山和久(熊本県民天文台会員)
松下優さんのコメントより
眼視のみで考えていたので、ドタバタで準備して撮影しました。
そのため、画像が逆さになっています。ご了承ください。
時刻は同期がうまくいかなかったので、えいっやっと合わせて
あります。
出現の瞬間は、モードラの不調か極軸不良のため、逃しました。
双眼鏡で見ていましたが、なんとなくゆっくり出たかな?
って感じでした。
撮影日時:2005年3月31日
望遠鏡:シュミットカセグレン C8+レデューサー(F6.3) + WAT-100N
撮影地:茨城県守谷市
撮影者:松下 優(鹿児島県天体写真協会)