Asteroidal occultation Finder Charts


【注目】 海王星の衛星による恒星食
パリミュードン天文台(Paris-Meudon observatory) Diane Berard氏 から、 海王星の衛星トリトン(N1 Triton)による恒星食の予報を受け取りました。 誤差を考慮すると、日本で観測できる可能性があります。 今後も予報は更新される可能性がありますので、このサイトをご覧ください。
(掲載:2015.10.21)
2015.11.10   21h46m JST
  地心での最接近は 21h59m 頃,日本では 21h46m頃
  恒星  :NOMAD1 0802-0748114    16.5等(Rmag)
          赤経 22h 35m 24.3037s,赤緯 -09°45' 51.003"(J2000)
          みずがめ座
  小惑星:(N1 Triton)トリトン  13.5等  直径 2700km
  減光  :約 0.07等  継続時間 最長 340秒

  予報の誤差: 50mas = ほぼ海王星の直径分の誤差が見込まれる。
          時刻の誤差は小さく、日本では 21h31m〜22h01m の間の現象となる見込み。
予報者 Berard氏によると、この現象の観測はトリトンの大気の検出において 意義があるということです。ニューホライズンズ探査機による冥王星の大気 とも比較します。
減光が極めて小さいことと、明るい海王星が近傍にあることで、難しい観測 が予想されます。海王星の迷光を避けることに注意してください。 一方、トリトンの動きが遅く露出時間は 1sec 程度としてもトリトン上で 10km の分解能が得られます。


パリミュードン天文台(Paris-Meudon observatory) Diane Berard氏 による予報図



Star : NOMAD1 0802-0748114  (Rmag16.5)
Asteroid : (N1)Triton トリトン=海王星の衛星  (mag13.5)


写野120分平方
DSS により取得


写野20分平方
DSS により取得


写野20分平方
Diane Berard氏 提供


写野5分平方
DSS により取得


写野20分平方
ステラナビゲータVer.10 により取得


観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、是非、国立天文台相馬充氏 または、せんだい宇宙館 早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、IOTA,国立天 文台,東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に役立て られます。

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1.観測者氏名および氏名のローマ字表記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか?
減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非 ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保時のためには、極力、GPS時計、 短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。


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