Asteroidal occultation Finder Charts


【2014.11.16 02h45m 太陽系外縁天体 2003 AZ84 による恒星食】(更新:2014.11.15) この現象は、Felipe Braga Ribas 氏(ブラジル) により、観測可能性のある日本での観測 を呼びかけられており、このサイトにてご紹介します。 予報は現象直前まで更新される可能性がありますので、ご注意ください。 海王星以遠に存在する多数の天体は「太陽系外縁天体(TNO)」と呼ばれます。TNO天体は 近年の観測技術の進歩により多数発見されており、太陽系の起源を研究する上で極めて重要です。 TNO天体は極めて遠方に存在するために、予報の精度を確保することが困難で、また動 きが遅いために恒星食の観測そのものが滅多に得られません。今回の恒星食は、日本国内 でTNO天体による恒星食が観測される絶好の機会です。 現在までに発表されている、Felipe Braga Ribas 氏(ブラジル) による予報を以下に示します。 Felipe Braga Ribas 氏(ブラジル)による予報ページはこちら
【注目】2014.11.16 02h45m JST 恒星 :2UCAC 35204422 15.8等 (Rmag 15.9) 赤経 08h 03m 51.29s,赤緯 +09°57' 18.72"(J2000) かに座 小惑星:2003AZ84 20.5等 推定直径 700km 減光 :継続時間 最長 75秒 掩蔽帯:誤差が大きく全地球が対象範囲 備考 :TNO天体 日本付近での観測時間は、誤差を見込んで少なくとも 02時40分〜02時50分 が推奨されています。 Star : 2UCAC 35204422 (mag15.8) Asteroid : 2003 AZ84 (mag20.5) 視野5度平方 The SKY 6 により作成 視野2度平方 The SKY 6 により作成 視野30分平方 The SKY 6 により作成 Felipe Braga Ribas 氏(ブラジル)による改良予報 掩蔽帯経路図,詳細データ 等
観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、是非、国立天文台相馬充氏 または、せんだい宇宙館 早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、IOTA,国立天 文台,東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に役立て られます。

必要なデータは、
1.観測者氏名および氏名のローマ字表記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか?
減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非 ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保時のためには、極力、GPS時計、 短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。


改良予報のメール配信サービス
 小惑星による恒星の掩蔽は、現象直前のデータを考慮した「改良予報(IOTA予報)」が発表されることがあります。 この「改良予報」を電子メールにて配信するサービスを行いますので、ご希望の方は、 「改良予報配信希望」の件名にて、以下のメールアドレスまでお知らせください。
 e-mail:uchukan@bronze.ocn.ne.jp
 せんだい宇宙館の活動の成果は、星食の研究に活かされています。
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