月食は、太陽、地球、月が一直線上に並び、地球の影の中に月が進入する現象です。
地球の影に入るにつれて、月は徐々に暗くなりますが、真っ黒にはならず赤味を帯びた色に染まります。
これは、地球に大気があるためです。
太陽の光は地球の大気を通過する際に散乱されにくい赤い色だけが残ります。
さらに、大気の屈折により赤い光は影の内側にまで曲げられて、月をほんのり赤く照らすのです。
月が地球の影に完全に入った状態を「皆既」といいます。
今回の月食は、欠け始め(21時45分),皆既(23時07分〜23時56分),全過程の終了(01時18分) までを丸ごと観察することができます。
月食は色の変化の美しい天文現象です。スケッチをして記録してみましょう。
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2011.12.10 月食を見よう「組立式望遠鏡」
インターネットでの生中継も行います!(クリックするとUSTREAMのページが開きます)
時 刻 | 地平高度 | |
---|---|---|
欠け始め | 21h 45m | 57度 |
皆既始まり | 23h 07m | 73度 |
食の最大 | 23h 31m | 77度 |
皆既終わり | 23h 57m | 80度 |
食の終了 | 01h 18m | 73度 |
月食は なぜ赤い?
前述のよう、月食の場合、月は真っ黒にならず赤味を帯びて見えます。これは地球に 大気(空気の層)があるからです。下図のように、赤色の光は大気で屈折しても散乱しにくい性質があり、月面に入り込んで きます。しかし青色の光は屈折しても大気中で散乱してしまい、月面まで届きません。月食時に赤味を帯びて 見えるのはこのためです。ちょっと話がそれますが、昼に空が青く見えるのは、これも光の性質によるものです。 青い光は大気中で散乱しやすいために、空全体が青く見えるのです。
薩摩川内市民まちづくり公社「キラキラ寺山事業」
薩摩川内市立少年自然の家 共催
日 時 :2011. 12月10日(土) 21:30 〜 翌01:30(最終受付 24:00)
深夜の天文現象ですので、開館時間を深夜1時30分まで延長してご案内します。
ところ:せんだい宇宙館 2階観測室
内 容 :皆既月食の観察
天体望遠鏡と双眼鏡を多数用意
双眼鏡をお持ちの方はぜひご持参下さい。
お手持ちのデジカメで撮影しよう
月食の経過をスケッチしよう
月食は色の変化の美しい現象です。スケッチ用紙を用意しますので、
色鉛筆,クレヨン 等をご持参下さい。
参加者には「月球儀ペーパークラフト」をプレゼントします
申込み:不要 直接 当館にお越しください
参加料:せんだい宇宙館入館料
※ 深夜開館のため、21時以降の展示室のご利用は出来ません。
※ 天候不良時は観察会は中止します
2000年7月16日の皆既月食のようす
■ 月食のスケッチ用紙 ■
月食の観察記録用にスケッチ用紙のデータを用意しました。月食は色の変化の美しい現象ですから、
色鉛筆などで記録してみましょう。
月食のスケッチ用紙ダウンロード (PDF:65KB)
上のリンクから右クリックで、「対象をファイルに保存」としてください。A4サイズのPDFデータを得ることが出来ます。
画用紙などに印刷してご利用ください。
2010年 6月26日 | 部分月食。 |
2010年12月21日 | 皆既月食。月出時にすでに皆既 |
2011年 6月16日 | 皆既月食。西日本で前半の部分食が見られた。 |
2011年12月10日 | 今回の月食。日本で全過程の見られる皆既月食。 |
2012年 6月 4日 | 部分月食。食分 0.37 |
2014年10月 8日 | 日本で全過程の見られる皆既月食。 |