■ 2010年 6月26日 部分月食の予報 ■(於:鹿児島) | ||||||||||||||||||||||||
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2010年6月26日日没後、全国で部分月食が見られます。 今回の月食は、月の出のころに欠け始め、20時39分に食に最大(食分54%)となります。 土曜日の夕空ですから、ご家族で、ゆっくりと観察してみては如何でしょうか。
月食は、太陽、地球、月が一直線上に並び、地球の影の中に月が進入する現象です。
地球の影に入るにつれて、月は徐々に暗くなりますが、真っ黒にはならず赤味を帯びた色に染まります。
これは、地球に大気があるためです。
太陽の光は地球の大気を通過する際に散乱されにくい赤い色だけが残ります。
さらに、大気の屈折により赤い光は影の内側にまで曲げられて、月をほんのり赤く照らすのです。
月が地球の影に完全に入った状態を「皆既」といいますが、今回の月食は、月の直径の半分以上(54%)
が影に入る「部分月食」です。
鹿児島ではちょうど月の出(19時24分),日没(19時30分)の直前に月食が始まります。
この欠け始め頃は、明るい月といえども観察に適さないので、むしろ十分に暗くなり月も高く上る後半の徐々に満月に戻る様子に注目しましょう。
月食の赤黒い色は、地球の高層大気の影響を大きく受けます。火山の大規模な噴火があるとより暗い月食となります。
欠けた部分の色がどのくらい暗いか、記録してみるとよいでしょう。
関連のページ
2010年6月20日(日) / [月食関連工作] 組立式望遠鏡 6月1日より予約受付
月食は なぜ赤い?
前述のよう、月食の場合、月は真っ黒にならず赤味を帯びて見えます。これは地球に 大気(空気の層)があるからです。下図のように、赤色の光は大気で屈折しても散乱しにくい性質があり、月面に入り込んで きます。しかし青色の光は屈折しても大気中で散乱してしまい、月面まで届きません。月食時に赤味を帯びて 見えるのはこのためです。ちょっと話がそれますが、昼に空が青く見えるのは、これも光の性質によるものです。 青い光は大気中で散乱しやすいために、空全体が青く見えるのです。
6月26日 部分月食のイメージ |
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2000年7月16日の皆既月食のようす
■ 月食のスケッチ用紙 ■
月食の観察記録用にスケッチ用紙のデータを用意しました。月食は色の変化の美しい現象ですから、
色鉛筆などで記録してみましょう。
月食のスケッチ用紙ダウンロード (PDF:65KB)
上のリンクから右クリックで、「対象をファイルに保存」としてください。A4サイズのPDFデータを得ることが出来ます。
画用紙などに印刷してご利用ください。
2007年 3月 4日 | 皆既月食。日本では西日本で欠け始めのみ見られた。 |
2007年 8月28日 | 皆既月食。日本では皆既の始まりの頃から見られた。 |
2008年 8月17日 | 部分月食。最大81%食。日本では部分食の途中で月没。 |
2010年 6月26日 | 部分月食。今回の月食。 |
2010年12月21日 | 次回日本で見られる皆既月食。月出時にすでに皆既。 当館でも観察会を予定しています。 |
2011年 6月16日 | 皆既月食。西日本で前半の部分食が見られる。 |
2011年12月10日 | 日本で全過程の見られる皆既月食。 |