1998.10.08

ジャコビニ流星群、13年振りに出現

ジャコビニ流星群
ジャコビニ流星群は13年に1度活動することで知られている流星群です。 しかしながら、その活動は不安定で、大出現が期待されていても全く出現しない年もあります。 本年10月8日(木)はこの13年周期のまさにその日に当たっていましたが、専門家の間からは悲観的な見方が一般的でした。
ところが、その気まぐれな流星群はやって来ました。 しかも、予報よりも8時間も早く! 日本流星研究会、国立天文台からの情報を総合すると、 流星群の活動は21時から23時ころで、ピークは22時台でした。この時間帯には月夜にもかかわらず、 1時間あたり50〜60ケの流星を数えられました。 これは、月夜や、出現の時間を考慮すると過去の大出現に匹敵するものでありました。
せんだい宇宙館でも、当夜観測体制を敷いておりましたが、出現があまりにも早まったため、 観測機材の準備中に活動のピークが過ぎてしまいました。この写真は活動の末期の流星を撮影したものです。

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