GPS利用超高機能「マイコンGHS時計」


笹野一規さま(旭川天文同好会)による製作例

写真1写真2は全体像ですが、一部キット以外の部品を使っています。 キット以外の部品とは、赤と緑のLEDが個人的好みで凹型に変更 しました。それから小さめのケースでも組める様にスピーカー は45mmの物を使用しております。(スピーカーの入手先は藤商 電子)スピーカー左(黒)が音量調整ボリュームで、上のボリ ュームはCCDカメラ用LEDの調光ボリュームで、部品の入手が間 に合わない為まだ何もつながっておりません。後ほど調光ボリ ュームの上にピンジャックが付きます。(ピンジャックを使う 理由はオーディオ用ケーブルとして何処でも入手できるからで す)Dサブ9ピンコネクターはそのまま実装して、液晶パネルは 両面テープで固定しました。ケース内になにやら紙が1枚入っ ておりますが、この下にジュピターが入っているためショート防 止用です。写真には写っておりませんが、この紙とジュピター の間にスポンジを噛ませてジュピターがガタつかない様にしま す。

写真1
写真1

写真2
写真2

写真3、裏面の写真ですが、スピーカーを止めている板はアイス クリームの棒です。各部品の配線が長めなのはメンテナンス用 で、まだ試作品的段階と言う事です。電源コードはケース内側 をタイラップで締めてあり、引っ張っても抜けない様にしてあ ります。後ほど電源コード隣にDサブ9ピンコネクターを設置 します。
写真3
写真3

☆これからGHS時計を制作される皆さんの為に☆

私の使用したケースはASVEL(アスベル株式会社)というメー カーのVIVE-O830BUと言うケースです。(880円)
外径 W-200mm・D-145mm・H-50mm
このケースの材質は、フタAS樹脂・本体ポリプロピレンですが、 AS樹脂もアクリル同様ドリルを使っての穴開けで割れる事があ ります。アクリル用ドリルと言う物がありますので穴開けはな るべくそれを使いましょう。大きな穴はハンドリーマ(傘リー マとも言う?)で広げるとケースを割らずにすみます。一番面 倒そうなのが液晶ディスプレーの四角い穴ですが、これは木工用 の糸鋸を使いました。四角い穴が開いたらヤスリでディスプレ ーが入るサイズに仕上げます。しかし四角い穴をきちんと仕上 げるのは面倒ですからここは四角い穴を開けずに基板固定用の 4本のネジだけで済ませる様にしてみましょう。ケースにディ スプレー用の穴は開けずに基板を固定します。しかしこのまま ではスイッチがケースから引っ込んだ位置なのでパネル用のス イッチを浮かせる必要が有ります。しかしキットの部品はパネ ルにネジ止め出来るタイプでは無いので別途用意する事になり ます。別途用意する部品は通常市販されているミニミニトグル スイッチ3Pと6P各1個。これでスイッチを任意の位置に変 更する事が出来ます。もしコンピューターとの接続が必要無い 方はメニュー用の3Pだけ用意して、6Pの方はキットの物を そのまま付けておいても良いでしょう。

実はこのケースで一番難しいと思われるのはスピーカー部の穴 で、穴の間隔が狭いので通常のドリルでは必ず割れてしまうと 思います。私はリューターで1mmの下穴を開け3mmに広げました。 リューターは高速回転のため樹脂を溶かしながら穴開けをする ため割れてしまうことは有りませんでした。
しかし皆さんはそんなに道具を買いそろえる事は出来ないと思 いますので上記のケースの場合ひっくり返して本体側にパーツ を実装されるのが良いでしょう。この場合加工するのはポリプ ロピレンですから簡単に割れてしまう事は無いと思います。た だ若干見た目が悪くは成りますが。
他の方法として普通のタッパーを利用して同様な感じでフタ側 に基板を固定しても良いでしょう。その場合は液晶とLEDパネル 両方の穴開けをしますが、これはカッターで加工できるので簡 単でしょう。

以上私なりにケースの加工をいかに簡単にするか考えてみまし た。私は見た目もこだわりたいので写真の物を基本形として行 きますが、加工に慣れない方は通常のタッパーウエアーか、上 記のケースをひっくりかえして使われる方法が良いでしょう。


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