2006.1.9 小惑星イルミントラウトによる掩蔽の観測成果


 2006.1.9 00時21分頃 観測された小惑星イルミントラウト(773 Irmintraud)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により改良予報されていたもので、 福井英人さん(静岡県藤枝市)と影山和久さん(熊本市)により食による減光が観測されました。 掩蔽された恒星は、ぎょしゃ座にある 11.6等星(2UCAC 46263842)です。 また、橋本秋恵さん(埼玉県秩父市),高島英雄さん(千葉県柏市),北崎勝彦さん(東京都武蔵野市),小和田稔さん(静岡県森町), では通過(食なし)が観測されました。
以上のほかにも天候不良などで観測できずの報告も頂いております。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 福井さんと影山さんの観測からは、それぞれ 79.1km と 22.0km の小惑星の弦が求められました。 なお、この小惑星の推定直径は 96km でしたが、実際にはそれよりも大きな実直径を持つ可能性も出てきました。

イルミントラウトによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2006.1.12)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


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