2005.11.19 小惑星メラピによる掩蔽の観測成果


 2005.11.19 00時17分頃 観測された小惑星メラピ(536 Merapi)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association) により予報されていたもので、熊本県の2地点と鹿児島県の1地点で食による減光が観測されました。  減光の観測に成功されたのは次の方々です。
 熊本県熊本市:影山和久さん
 熊本県城南町熊本県民天文台:高田祐一さん,森永成一さん,艶島敬昭さん,山田智彦さん,小林寿郎さん
 鹿児島県薩摩川内市:早水勉
掩蔽された恒星は、ぎょしゃ座にある 10.3等星(TYC 2409-00281-1)です。
以上のほかにも天候不良などで観測できずの報告も頂いております。 ご協力いただきました皆様には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定 151kmの小惑星に対して、 影山さんの観測からは、102.7km,熊本県民天文台の観測からは、133.2km,早水の観測からは 97.0km の小惑星の弦が求められました。これらの観測結果はたいへん整合性がよいものでした。 以上の結果から、小惑星はほぼ予報どおりに観測されたものと推測されます。

メラピによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.11.24)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


影山和久さまによる変光曲線の解析データ

以下は、影山和久さん(熊本県熊本市)の撮影されたビデオを元に、Limovieで解析した食の瞬間の変光曲線です。 解析された影山さんのご厚意により掲載しております。

エクセルによる評価データはココ (Microsoft Excel: 98KB)
データ提供:影山和久さま(熊本県熊本市)


■ 関連のリンク ■
熊本県民天文台による小惑星のGIFアニメ


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