2005.01.12 小惑星ウラニアによる掩蔽の観測成果


 2005.01.12 02時52分頃 観測された小惑星ウラニア(30 Urania)による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により予報されていたものです。 掩蔽された恒星は、ふたご座にある10.8等星(TYC 1884-01145-1)です。 恒星よりも小惑星の方が若干明るかったために、食の起きた際の減光は、わずか 0.5等とされ極めて厳しい観測でしたが、 石田正行さん(滋賀県守山市)と田中利彦さん(三重県伊賀市)により、見事に観測されました。また、田中隆雄さん(神奈川県逗子市)と福井英人さん(静岡県藤枝市) では減光が確認できず通過(食なし)の可能性が高いものと思われます。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定 100kmの小惑星に対して、86.8kmと104.1km の小惑星の弦が求められました。

ウラニアによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.3.9)

* 田中隆雄さん福井英人さんの観測は、減光が不明確のため点線で示しています。
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです



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