2005.01.11 小惑星フリンギラによる掩蔽の観測成果


 2005.01.11 19時41分頃 観測された小惑星フリンギラ(709 Fringilla)による恒星食の結果です。
この現象は、瀬戸口貴司氏(東亜天文学会)により検出され、IOTA(The International Occultation Timing Association)により改良されていた予報です。 掩蔽された恒星は、ぎょしゃ座にある12.1等星(2UCAC 46124131)で、 三重県と滋賀県2地点の観測者により、減光が観測されました。また、7地点では通過(食なし)が観測されました。
 減光の観測に成功されたのは、井田三良さん(滋賀県八日市市),田中利彦さん(三重県伊賀市)です。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定 96kmの小惑星に対して、81.0km(田中利彦氏の観測より) の小惑星の弦が求められました。 これらの観測結果から、小惑星は予報の経路に対して北側にシフトしたものと考えられます。

フリンギラによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.1.22)

* 井田三良さんの観測は、出現時が不明のため潜入時のみの結果を採用しています。
※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです



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