2005.01.02 小惑星エルピスによる掩蔽の観測成果


 2005.01.02 23時19〜20分頃 観測された小惑星エルピス(59 Elpis)による恒星食の結果です。
IOTA(The International Occultation Timing Association)により改良されていた予報です。 掩蔽された恒星は、かに座にある10.9等星(TYC 0810-00213-1)で、 ほぼ予報どおりに茨城県と福島県4地点の観測者により、減光が観測されました。また、6地点では通過(食なし)が観測されました。
 減光の観測に成功されたのは、次の方々です。浜野和天文台(福島県郡山市),冨岡啓行さん(茨城県日立市),八重座明さん(茨城県日立市) ,佐藤 信さん(茨城県日立市)です。この成果は、世界的にも2005年で初めてのものとなりました。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。推定155kmの小惑星に対して、103.7km 〜約200km の小惑星の弦が求められました。

エルピスによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2005.1.14)

* 図中の「高島、大場」は、高島英雄さんと大場富士夫さんの共同観測です。
* 冨岡さんの観測における破線は、この期間に減光のあったことを示します。

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


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