2004.12.21 小惑星ラトナによる掩蔽の観測成果


 2004.12.21 04時38分頃、静岡県藤枝市で観測された小惑星ラトナ(639 Latona) による恒星食の結果です。
この現象は、IOTA(The International Occultation Timing Association)により予報されていたもので、 静岡県藤枝市在住の福井英人様により食による減光が観測されました。掩蔽された恒星は、おとめ座にある 8.5等星(HIP 58936)です。
この他、石田正行さん(滋賀県彦根市),田中謙一さん(大阪教育大学/大阪市),浅井 晃さん(三重県いなべ市)では、通過(食なし)が観測されました。
この現象はたいへん好条件だったため多くの成果が期待されましたが、残念ながら天候不良などのため以上の4名様の観測に留まりました。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 この結果から、73.0kmの小惑星の弦が求められました。なお、この小惑星の推定直径は 71kmです。 小惑星の経路は、予報に対して北側にシフトしたものと思われます。

ラトナによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2004.12.29)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


食の観測されたビデオ映像より (掲載:2005.1.11)
以下は、食の観測された、福井英人様(静岡県藤枝市)のビデオ映像から作成した、食の瞬間の1/30秒毎 連続画像です。

福井英人さん提供(静岡県藤枝市)
減光の瞬間
(Dis-appearance)
増光の瞬間
(Re-appearance)

Recorde by Hideto Fukui.(Shizuoka)


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