2004.4.18 小惑星カリブディスによる掩蔽の観測成果


 2004.4.18 02時26分頃、東日本で観測された小惑星カリブディス(388 Charybdis)による恒星食の結果です。
この現象は、せんだい宇宙館により見出され、IOTA(The International Occultation Timing Association) により改良されていた予報です。 掩蔽された恒星は、おとめ座にある12.2等星(2UCAC 27301771)です。

恒星が微光で、減光もわずかでしたが、経験豊富な3名の観測者により、見事に食が観測されました。 観測に成功されたのは、大槻功さん(宮城県丸森町),浜野和弘巳,博子ご夫妻(福島県郡山市),土川啓さん(石川県柳田星の観察館「満天星」) です。また、以上のほか4地点では通過(食なし)が報告されました。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 推定114kmの大型の小惑星に対して、106.8〜126.9kmの小惑星の弦が求められました。 これらの結果から、小惑星の中央部から北側が観測されたものと推測されます。 他の通過の観測にも矛盾はありません。

カリブディスによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2004.4.20)

* 大槻功さんの成果は、食の継続時間(8.0秒)のみを採用しています。
* 図中の「一関星の会」は、佐藤敏朗さん,菅原寿さん,笠原正明さんの共同観測, 「高島、大場」は、高島英雄さんと大場富士夫さんの共同観測 です。

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです


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