2004.1.29 小惑星アーデルハイトによる掩蔽の観測成果


 2004.1.29 05時45分頃、東北地方で観測された小惑星アーデルハイト(276 Adelheid)による恒星食の結果です。
この現象は、瀬戸口貴司氏(JOIN,東亜天文学会)により見出され、IOTA(The International Occultation Timing Association)により改良されていた予報で、 ほぼ予報どおりに2地点の観測者(大槻 功さん、浜野和天文台)により減光が観測されました。 掩蔽された恒星は、さそり座にある 11.9等星(2UCAC 26472793)です。

下図はせんだい宇宙館による整約計算の結果です。 大槻さん,浜野和天文台の観測から、91.6km と 82.8km の弦が求められました。 これらを総合すると、食は小惑星の南側が観測されたものと推測されます。
なお、この小惑星の推定直径は 121kmで、この大きさの円を図中に記入してあります。

アーデルハイトによる掩蔽
Reduced by Tsutomu Hayamizu. (Update 2004.1.30)

※ 観測結果は星食のメーリングリスト JOIN に公開されたものです

以上の他にも、「天候不良のため観測成立せず」のご報告を頂いております。ご協力を有難うございました。




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