北アメリカ星雲とペリカン星雲
はくちょう座の一等星デネブのすぐ近くにある大型の散光星雲です。 散光星雲とは、宇宙に漂う星間ガスが光って見えている天体です。 多くの散光星雲は、このように独特の赤い色をしていますが、これは、水素原子が励起して発する色です。 残念ながら人間の眼には感じにくい波長のため、よほど明るい散光星雲でないと直接見ることは困難です。
左側の星雲は北アメリカ大陸に、右側の一回り小さい星雲は鳥のペリカンに似ていることから「北アメリカ星雲」「ペリカン星雲」 の愛称があります。北アメリカ星雲はわりとその形がイメージしやすいことでしょう。
この領域は、夏のあまのがわの中にあるために、微光星がとてもにぎやかです。

北アメリカ星雲とペリカン星雲

吉見さんのコメントより
何とも窮屈な構図です。露出を欲張ってフィルムの浮きが出てしまいました。

撮影日時:2003年9月29日23時20分〜
露出時間:90分
撮影機材:アストロフィジクス15.5Cm屈折(F7)+ロスマンディZ赤道儀
カメラ:ペンタックス6×7
ガイド:68mmガイド鏡+ST4による自動ガイド
フィルム:エクタクロームE200(+2増感)
撮影場所:蒲生町
撮影者:吉見昭文(鹿児島天体写真協会)