かみのけ座の銀河団
かみのけ座にある銀河団です。銀河は、我々の天の川銀河と同じように、恒星や星間ガスの大集団です。 銀河団とは、銀河の集団のことです。 この写真では、恒星は鋭い点であるのに対して、銀河はぼけた点や楕円として写っています。
かみのけ座からおとめ座にかけては、非常に沢山の遠方の銀河が散在していて、写真の領域では恒星の数よりも 銀河の方が沢山あるように見えます。この銀河団は、2.9億光年もの遠方にあるとされています。

かみのけ座の銀河団

上野裕司さんのコメントより
昔、一般向けの天文学入門書等に深宇宙の姿としてパロマー天文台の かみのけ座銀河団の画像と解説が載っていて、その規模の大きさと距離に 驚いたものですが、まさか自分が撮影できるようになるとは夢にも思いませんでした。
この銀河団は宇宙の年齢や遠方の天体までの距離を求めるのに使われる ハッブル定数を決めるために観測されていた銀河団としても知られています。 現在はNASAが宇宙背景輻射から求めた値の支持が多いようですが それにより求められた宇宙の年齢、138億年に対し、それより古い150億年の 年齢を持つ星が見つかるなど矛盾も有るようです。

撮影日:2004年4月21日
機 材 :25cmF4反射望遠鏡直焦点+BJ41L
撮影場所:鹿児島県与論島
撮影者:上野裕司



かみのけ座の銀河団 拡大

かみのけ座の銀河団 拡大

かみのけ座の銀河団 ID