M33銀河と 紛れ込んだ小惑星
さんかく座にあるM33銀河は、アンドロメダ座大星雲(M31)とともに、私達の住む"天の川銀河"の、 いわば"となりの宇宙"ともいえる存在です。260万光年(光のスピードで260万年かかる距離)ものはるか遠方にあります。
秋の夜空の代表的な大型の天体ですが、淡く広がっているために探すには意外と難しい対象です。
写真には渦を巻く大きな腕が浮かび上がっています。

M33銀河

撮影時刻 9月19日 23:09〜
(今回はR画像から先に撮ってあります RLGBの順です。)
L1〜L4   23:34〜 5分×4  L5〜L8 0:02〜 5分×4 
  5分×8枚コンポジット(ビニングなし)
R画像10分×2 2×2ビニング   GB画像 各色5分×2フレーム 2×2ビニング

機材
 タカハシ FS102 ケンコークローズアップレンズAC2+AC3 合成F5
 EMスカイセンサーPC赤道儀
 D76mm f 500mmガイド鏡+STVによる自動ガイド
 ビットラン冷却CCDカメラBJ41L(−5℃) IDASタイプV3色分解フィルター
 ステライメージ4他にて画像処理
撮影者:隈元俊一(鹿児島天体写真協会)


この銀河の中に、ちょうどタイミングで珍客が紛れ込んできました。時間と共に移動しているために、 線を引くように写っています。確認したところ、この天体は、小惑星(7593)1992 WP4 でした。 明るさもわずか 15等級の小さな天体です。

M33銀河と小惑星

小惑星のアニメーション
小惑星のアニメーション

隈元さんのコメントより
気になることがあります。 銀河中心部からやや左側に移動天体があります。(アニメーションも送ります) 小惑星だとは思いますが,星図ソフトでは天体を同定できませんでした。