Asteroidal occultation Finder Charts


火星がプレセペ星団に近い7.5等星(HIP 42164) を隠す様子が沖縄を除く全国で見られます。
当然ながら火星の方が圧倒的に明るいために、減光という形で食の瞬間を判断することはできない。 このため火星が恒星を隠す様子を直接観察することになります。 シーイングの許す限り強拡大し、火星の単位面積あたりの輝度を下げることが観察のポイントです。 この時の火星と恒星の等級差は6.2等ですが、過去の経験上なんとか観測可能な範囲だと思われます。
恒星は火星の明縁側から潜入するため、潜入よりも出現時の方がやや観察に適します。 低空での現象であり、特に西日本ほど厳しくなり九州ではわずか15度の高度しかありません。

【注目】2011.09.30 02h05m JST 恒星 :HIP 42164 7.5等 赤経 08h 35m 45.043s,赤緯 +19°46' 16.02"(J2000) かに座 惑星 :火星 1.3等 直径 6794km 減光 :約 0.0等 継続時間 最長 206.9秒 掩蔽帯:全国(沖縄を除く) 備考 :低空,等級差が大きいためできるだけ拡大し火星の輝度を落として観測したい Star : HIP 42164 (mag 7.5) Asteroid : 火星 (mag 1.3) 広域星図 The SKY 6 により作成 視野5度平方 The SKY 6 により作成 Occultによる予報 掩蔽帯経路図
観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、是非、国立天文台相馬充氏 または、せんだい宇宙館 早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、IOTA,国立天 文台,東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に役立て られます。

必要なデータは、
1.観測者氏名および氏名のローマ字標記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか?
減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非 ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保時のためには、極力、GPS時計、 短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。


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 小惑星による恒星の掩蔽は、現象直前のデータを考慮した「改良予報(IOTA予報)」が発表されることがあります。 この「改良予報」を電子メールにて配信するサービスを行いますので、ご希望の方は、 「改良予報配信希望」の件名にて、以下のメールアドレスまでお知らせください。
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