Asteroidal occultation Finder Charts


【2008.1.23 03h23m 連星系の小惑星による恒星食】 小惑星(90)Antiope による 13.0等星の食 / 主星と衛星 による食に注目 (更新:2008.1.20) この小惑星アンティオペ(90 Antiope) は、大きな衛星を持つ連星系の小惑星です。 2008年1月3日には、国内で見事に主星と衛星による恒星食が観測されるという、重要な 観測成果が得られました。来る 1月23日未明には再び国内で恒星食を起こします。 ただし、対象は 13.0等の極めて微光で、また満月の月明かりがあるため、極めて厳しい 観測になることが予想されます。 現在までに発表されている、3件の予報を以下に示します。 J.Lecacheux (仏/IOTA Europe)による改良予報 ○ 日本付近の予報図ヨーロッパ付近の予報図掩蔽確率解析図 下記の、Preston予報(IOTA) ,Berthier予報(IMCCE) および 2008.1.3 の (90)Antiope 恒星食の D.Herald(豪/IOTA)による解析結果 を相補的に組み合わせた最新の予報です。 小惑星本体による掩蔽帯を赤で、衛星による掩蔽帯を青で示しています。 J.Lecacheux氏からは以下の重要な情報が提供されています。 小惑星本体と衛星の相対的な情報 ○ 小惑星本体の直径 90km, 衛星の直径 86km, 両掩蔽帯の間隔 126km(地上の投影で 154km)として作図しています ○ 衛星と本体の食の中心時刻は、衛星が 8.5秒 本体よりも先行します。 ○ 計算上で、本体と衛星の経路の間には、45km の隙間があります 食の起こる可能性がある地域 ○ 予報の誤差(1σ)は、95km (地上の投影で 115km)/ 掩蔽帯の幅よりも広い1σです。 ○ 予報の掩蔽帯は、東北地方から北海道南部が当たっています。 ○ 食の起こる可能性(3σ)のある地域は、関東北部 〜 北海道 です。 Steve Preston(IOTA)による改良予報 掩蔽帯経路図,詳細データ 等 現在世界中で参照されている、Preston氏(IOTA) による予報です。 小惑星系全体の予報としては、以下の IMCCE による予報よりも検討がなされており、 より信頼性が高いと思われます。 J.Berthier 博士(IMCCE,パリ天文台)による予報 今回のAntiope と衛星 による食を目的に IMCCE J.Berthier 博士により計算され た予報図です。小惑星本体による掩蔽帯を赤で、衛星による掩蔽帯を青で示してい ます。 小惑星本体Antiope と 衛星 との相対位置に重きを置いた予報です。
【注目】2008.01.23 03h23m JST 恒星 :2UCAC 40498593 13.0等 (=GSC 01897-01164) 赤経 06h 44m 47.080s,赤緯 +24°48' 02.94"(J2000) ふたご座 小惑星:(90)Antiope 13.6等 推定直径 120km 減光 :約 1.1等 継続時間 最長 8.9秒 掩蔽帯:東北,北海道南部 ランク:74ポイント ランク=減光の観測される可能性を示す指標。高ポイントほど確率が高い。 備考 :衛星を持つ小惑星 Star : 2UCAC 40498593 (mag13.0) Asteroid : (90)Antiope (mag13.6) 視野5度平方 The SKY 6 により作成 視野2度平方 The SKY 6 により作成 視野0.5度平方 The SKY 6 により作成 Steve Preston(IOTA)による改良予報 掩蔽帯経路図,詳細データ 等
観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、是非、国立天文台相馬充氏 または、せんだい宇宙館 早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、IOTA,国立天 文台,海上保安庁水路部,東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に役立て られます。

必要なデータは、
1.観測者氏名および氏名のローマ字標記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか?
減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非 ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保時のためには、極力、GPS時計、 短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。


改良予報のメール配信サービス
 小惑星による恒星の掩蔽は、現象直前のデータを考慮した「改良予報(IOTA予報)」が発表されることがあります。 この「改良予報」を電子メールにて配信するサービスを行いますので、ご希望の方は、 「改良予報配信希望」の件名にて、以下のメールアドレスまでお知らせください。
 e-mail:uchukan@bronze.ocn.ne.jp

星食のビデオを解析致します
 星食のビデオ観測に成功されましたら、是非せんだい宇宙館まで送付下さい。 ビデオを解析して正確な現象時刻を測定致します。
 お届け頂きましたビデオテープは、原則として測定終了後に返送致しますが、予め返送の必要の有無について、 ご指示頂ければ幸いです。なお、ビデオテープはダビングされたものでも構いません。
(測定可能なフォーマット/VHS,S-VHS,DV,miniDV,DVCAM いずれも標準速のもの)
 ■ 星食のビデオの送付先
 〒895-0005 鹿児島県薩摩川内市永利町2133番地6
 せんだい宇宙館  早水 勉
 TEL 0996(31)4477 FAX 0996(29)2112
 e-mail:uchukan@bronze.ocn.ne.jp
測定の結果はご提供者にお伝えいたしますと共に、IOTA,国立天文台,海上保安庁, 東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に活かされます。

 せんだい宇宙館の活動の成果は、星食の研究に活かされています。
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