Asteroidal occultation Finder Charts


【注目】太陽系外縁天体による恒星食

J.Lecacheux氏(仏),相馬充氏(国立天文台)による更新情報 (2007.8.15) ※ 以下の内容も更新された情報に基づき修正しました。

この小惑星(66652)1999RZ253 は TNO(太陽系外縁天体)です。またこの予報 は改良予報ではありません。 これまで TNO による恒星食は観測されたことがありませんが、今回そのチャ ンスとなるかもしれません。対象星は6.5等級とたいへん明るく、このようなチ ャンス自体がレアケースです。 (66652)1999 RZ253 は1999年9月に初めて観測され、これまででまだわずか 31件の位置観測しか得られていません。冥王星よりも遠くにあり公転周期は290 年という典型的な TNO です。さらにこの天体は、2003年ハッブル宇宙望遠鏡に より、双子の天体(バイナリ天体)であることが確認されていますので、この点 でも興味深いものです。 Goffin氏による予報図では掩蔽帯の中心はニューギニア付近を通過しています が、そもそもあまりに遠方で最新の起動計算によると、掩蔽が地球上で起こる確 率は 10% 程度しかありません。時刻の誤差(2σ)も予報中心時刻+/-100分 にも なります。 この TNO天体の明るさから推測される主星の直径は 170km程度,伴星の直径は 140km程度で、伴星による掩蔽は主星による掩蔽より約5分遅く、掩蔽帯も伴星の 方が 3000km から 4000km 程度南になります (たとえば、主星による掩蔽がシベ リア付近で見られたとすると,その約5分後に伴星による掩蔽が日本で見られる ということになります)。 このように非常に確率は少ないながら、日本はその対象地域にあるので「奇跡」 を信じて観測してください。その奇跡に巡り合えるのは観測者だけなのですから。 ■ 2007.10.04 21h16m JST 恒星 :HIP 111398 6.5等 赤経 22h 34m 06.604s,赤緯 -09°36' 30.64"(J2000) みずがめ座 小惑星:(66652)1999RZ253 22.2等 推定直径 218.8km 減光 :約 15.4等 継続時間 最長 11.2秒 掩蔽帯:(何処で起きるか不明) 誤差(1σ): 掩蔽帯に垂直な方向/ 23,000km 掩蔽帯に沿った方向/ 58,000km (時間換算 約50分) 備考 :太陽系外縁天体 バイナリ天体/直径 166km? と 137km? (IAUC 8143) Star : HIP 111398 (mag 6.5) Asteroid : (66652)1999RZ253 (mag22.2) 広域星図 The SKY 6 により作成 視野5度平方 The SKY 6 により作成 E.Goffin(IOTA)による初期予報 掩蔽帯経路図 等


観測に成功されたら...
観測に成功されましたら、是非、国立天文台相馬充氏 または、せんだい宇宙館 早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、IOTA,国立天 文台,海上保安庁水路部,東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に役立て られます。

必要なデータは、
1.観測者氏名および氏名のローマ字標記
2.観測地および観測地の経緯度と標高,測地系
3.観測開始と観測終了の時刻
4.減光が観測されたか?
減光が観測されなくとも重要なデータです。
5.減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
6.観測機材
7.時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非 ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保時のためには、極力、GPS時計、 短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も 0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は1秒以下の遅 れがありえますので、前述の時報が得られない場合に使用してください。


改良予報のメール配信サービス
 小惑星による恒星の掩蔽は、現象直前のデータを考慮した「改良予報(IOTA予報)」が発表されることがあります。 この「改良予報」を電子メールにて配信するサービスを行いますので、ご希望の方は、 「改良予報配信希望」の件名にて、以下のメールアドレスまでお知らせください。
 e-mail:uchukan@bronze.ocn.ne.jp

星食のビデオを解析致します
 星食のビデオ観測に成功されましたら、是非せんだい宇宙館まで送付下さい。 ビデオを解析して正確な現象時刻を測定致します。
 お届け頂きましたビデオテープは、原則として測定終了後に返送致しますが、予め返送の必要の有無について、 ご指示頂ければ幸いです。なお、ビデオテープはダビングされたものでも構いません。
(測定可能なフォーマット/VHS,S-VHS,DV,miniDV,DVCAM いずれも標準速のもの)
 ■ 星食のビデオの送付先
 〒895-0005 鹿児島県薩摩川内市永利町2133番地6
 せんだい宇宙館  早水 勉
 TEL 0996(31)4477 FAX 0996(29)2112
 e-mail:uchukan@bronze.ocn.ne.jp
測定の結果はご提供者にお伝えいたしますと共に、IOTA,国立天文台,海上保安庁, 東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に活かされます。

 せんだい宇宙館の活動の成果は、星食の研究に活かされています。
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